LAOWA 17mm F1.8 MFT
外出自粛要請の最中ということもあり、マグネシウムボディよりも重い筆をやっとこ取り上げた今日この頃。みなさま、いかがお過ごしでしたでしょうか。
およそ9ヶ月ぶりの投稿となるわけですが、まぁその間なんやかんやありまして機材も変遷したわけでございます。
今回は、思わず手を出してしまった「LAOWA 17mm F1.8 MFT」をご紹介します。
購入動機
一番大きい購入要因はというと、「安かった」これにつきます。後述しますが、結果的に安かろう悪かろうではなく、かなりコストパフォーマンスに優れたレンズだったと断言できます。ただ、MFレンズで中国のメーカーということを考えれば、安いだけで飛びつくにはちょっとリスクが高い。当然、ネット界隈の評価を探る訳ですが、出たばかりのレンズですし、やはり中国メーカーということで、このレンズ以外のレンズにしてもほとんどレビューは存在しない。さらに言うと、LAOWAは2013年創業というまだ若いメーカーさんですので、なおさら日本でのレビュー数は少ない。
そんな数少ない記事の中で引っかかったのが、デジカメWatchのインタビュー記事でした。
創業者の李大勇氏が語っている中で、私がとても共感を覚えたのは、
- かなりユーザーサイドに立ったものづくりをしている
- 身の丈をわきまえていて、無茶な設計、生産をしていない
っていうところなんです。
ユーザーのリクエストを丁寧に聞いているからこそ、5倍のマクロレンズとか、LEDライトがついたストローみたいなレンズとか、意味の分からん画期的なレンズを作れるわけです。日本のメーカーじゃあまず作らないですよね。ほんで、身の丈をわきまえているから、「自分たちはMFレンズしか作れない、じゃあMFレンズを好むユーザーが求めているものは?」という感じで、自分たちの能力とユーザーの要求がうまく折り合う点を探して作るっていうことがしっかりできている印象を受けます。(現状のラインナップを見ても)
この記事を読んだのも、この17mmを買おうと思ったきっかけの一つです。
購入から届くまで
さて、購入に至るまでですが、日本で販売されているルートとしては、マップカメラさんやカメラのキタムラさん、あとLAOWAの日本での販売代理店サイトロンジャパンさんなんかでは19,620円(税込み)で販売されています(2020年4月20日時点)。私はというと、貧乏人根性丸出しで「とにかく1円でも安く!」という信念のもと探し回った結果、LAOWAの中国のWEBショップから直接購入するという手段を選択しました。
なんと、送料込みで149USDで買えちゃいます!ただし、以下注意点。
- 購入フォームはすべて英語(ただし簡単です)
- 送料込みの場合は中国から船便(通常で約10日ぐらいかかる)
- 万が一サポートが必要になった場合も英語でのやり取りが発生する(はず)
そんな部分もありますが、英語に関してはGoogle先生のGoogle翻訳を使えばほとんど解決できますので、149USD(2019年12月で約16,000円)と日本で買うより4,000円(20%)近く安く買えることを考えると、選択肢としてはアリだと思います。
で、届いたのがこんな感じ。至極簡素な梱包ではありましたが、外箱がしっかりしているので余程雑な扱いを受けない限りは無事届くと思います。ちなみに香港から国際郵便で届きました。日本郵便のサイトから追跡も可能です。
箱の内側はスポンジがあり、シリカゲルも入れてあります。日本メーカーと何ら変わりありません。問題なし。
実装
鏡胴が若干細めなデザインなのでOM-D E-M1 MarkⅡに装着するとやや貧相です。PEN-Fとかの方が似合うかもしれません。
金属製のボディで、デザインは洗練されている印象です。フードは遮光効果はほとんどなさそうですが、花形フードになっておりこちらもデザイン的に○です。
完全MFレンズで、電子接点を持たないため、レンズ情報は自動記録されません。ただし、E-M1-2の場合は「レンズ情報登録」という機能があるので、それを利用して記録することができます。ちなみに「レンズ名」「F値」「焦点距離」が登録できるので、私はF値ごとに登録しておいて、レンズ側でF値を変更するたびに登録情報を変更して、F値を記録するようにしています。「レンズ情報登録」機能は液晶左上の画面切替ボタンにショートカットで登録。ちょっと面倒だし忘れる時もあるけど…
写りはいかが?
泥団子写真はピント合わせて撮りましたが、それ以外はフォーカスメモリを無限遠にセットしたまま撮りました。夕方の光も相まって、ややオールドレンズよりな雰囲気になっている気がします。ちなみにボディはE-M1/2でピクチャーモードをポートレートにしている以外は全てデフォルト設定です。若干黄色被りがある感じもしなくはない。
持ち帰ってモニターで見ると、また違った雰囲気に感じることが多い印象です。ボディの液晶のせいなのか、はたまた、このレンズの味なのか。MFレンズに抵抗が無い方には、コスパを考慮すると結構おすすめのレンズじゃないかなーと思いますよ。